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[ 単行本(ソフトカバー) ]
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天津 木村のエロ詩吟、まだまだ吟じます。[CD付き]
・天津 木村
【河出書房新社】
発売日: 2009-04-10
参考価格: 1,200 円(税込)
販売価格: 1,200 円(税込)
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・天津 木村
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カスタマー平均評価: 3.5
せつない なんか読んでて切なくなってくるから不思議。
エロの中に温かさが感じられるのはワタシだけ?
「ないわ!(by今田さん)」 「ないわ!(by今田さん)」
「レッドカーペット芸人」としても現在絶好調の天津木村の「エロ詩吟」第2弾!
今回も放送禁止絶対間違い無しの18禁ネタ満載です!!
若者の妄想、歴戦の勇者の悲哀、さらに今回は女性側の視点まで!
日本古来の文化である「詩吟」と、
(おそらく全ての)男性の抱く「エロ」との恋愛結婚です。
巻末にはチュートリアル徳井氏との対談が載っています。
これ、関西人にとっては2大エロ巨頭ですよ!
チュート徳井氏は関西では「ド変態」として知られています。
お二人の対談は「ド変態」戦友同士の傷の自慢みたいになってます。
「あるある!」「ない!」両方の方、楽しめますよ!
なんというか・・ ・フェラネタが以上に多い気がします
・最初らへんはマシだけど後半かなりきびしいシモ度です。特に女性の気持ちを吟じましたはAV女優の体験談みたいになってます。
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[ 単行本 ]
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愛と美の法則
・美輪明宏
【パルコ】
発売日: 2009-04-08
参考価格: 1,890 円(税込)
販売価格: 1,890 円(税込)
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・美輪明宏
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カスタマー平均評価: 4
過去に出した本の抜粋 美輪さんの本には、悩みがある時や、落ち込んでいる時に随分助けられました。しかし、この本は過去に出版した本の抜粋ばかり。全く心に響くものがありませんでした。また、過去の戦争体験から平和を望むのは最もだと思います。しかし、現在の世界情勢から懸け離れ過ぎた反戦平和主義。ユートピアは決して訪れません。本の中で「歴史はみんなウソ」とあるのであれば、もう少し過去の日本を公正に検証して欲しかったです。専門家ではないので仕方ないのかもしれませんが。
ドラマやサッカーという文化が韓国と日本との友好に大きな貢献をしたとありますが、全く同意できません。テレビ、新聞から伝えられる情報を鵜呑みにする人なら、そうかもしれませんが、あまりにも安易すぎます。政権、経済状況が変われば、外交関係は180度変わります。
美輪さんは、大好きで大変尊敬している方です。しかし今回は敢えて批判させていただきました。
愛と美の力、美輪ワールド全開 冒頭から至極の文章の連続で引き込まれます。
「あらゆる美がありますが、その中で頂点に立つのは心の美しさだと思います。」この文章で話に引き込まれ、ページをめくるたびに名言が散りばめられます。「文化を持たずに生きている人間は、ただの人糞製造器」、「美というのは恐ろしいほど人間にとって大切なもの」、「この宇宙であなたはたった一つしかない貴重な存在、それを意識してください」、「アメリカの中産階級以上のちゃんとしたいい文化は日本に入らず、入ってきてはならない文化ばかり伝わってくる。それも衣食住すべてにわたって。」
ためになり、それでいて読んでいて楽しい美輪ワールド全開の本。僕は美輪さんの本は今回で6冊目くらいですが、十分楽しく読めました。
装丁が変わると、内容まで一新される!愛と美の法則、そのもの! 美輪明宏さんは現在、寺山修司さんが美輪明宏さんのために台本を書き上げたという舞台「毛皮のマリー」を東京で公演されていらっしゃいますが、先日「…美輪さんが右手首を骨折しながら、何もその事柄は語らずに平然と舞台を続けている…」と、私は舞台を観た数日後に、あるメディア記事で知りまして…改めて「美輪明宏という人の凄さ」に脱帽しました。…右手首の骨折など、まるで感じさせなかったから、です。
さて本著です。購入してから「新たに付記されているのだろうなあ…」などと思いながら読んでおりましたが、数年前のNHKのテキストと照らし合わせたところ「文章自体は全てテキストに忠実」であることに気づき、驚いてしまいました。
同じ内容で装丁がこれだけ「愛と美」が盛りだくさんになると、印象も・また内容も全く異なる、しかも一段と素晴らしい本になる!…唖然、茫然…。
本著はそのタイトルどおり「愛と美の法則」でもって美輪明宏さんご自身が、丁寧に、丹精込めて貴重な写真、或いは図柄、挿絵などを文章にそって「彩り挙げた豪華本」なんです。23ページの「朝顔型小便器」など、怖ろしく綺麗で小便して宜しいものか…迷いそうなぐらい、綺麗です。
170ページに「想像力はどうして育てたらいいのか」…この文章などは最近暫く詩などを読んでいない私には耳が痛いぐらいにためになりました。良い文章で想像しなければ、それは確かに想像力はなくなっていく、でしょうねえ…。
あな、怖ろしや、美輪明宏さん!本は文章だけでなく、目など五感全てで読んで楽しむもの、そのとおりに実現化された見事な装丁の本です。更に第六感も大切でしょう。
本の内容は別売りのDVD2巻も鑑賞されることをお薦めしますが本著でももちろん、美輪さんが説いている「愛と美が何故必要なのか」の理解は深められます。大推薦致します。
今までと同じ話・・・・・・・ 紙の質がとても良く、写真なども豊富なため、この値段はしょうがないかなとは思いますが、内容は今までに出版された本を読んでいる方にとっては、新しい話は一切ありません。特に「おしゃれ大図鑑」とはかなりかぶっている気がします。美輪さんの本をあまり読まれたことがない方にはお勧めですが、いろいろな本を読まれている方には正直お勧めできません。
あなたの人生観に大きく影響を与えるかもしれない。 NHK人間講座 美輪明宏 人生・愛と美の法則 のテキストに編集を加えた一冊
この題名を聞いたひとのなかには、いったい美輪明宏がなにを語るのだろう?思う人もすくなくないはず。
しかし、私はこの美輪明宏というひとの芸術や音楽に関する幅広い知識と深い洞察力について畏敬の念をはらっている。
美輪氏は最近のTVで見るからにはかなり怪しいゲイのおじさんといった印象を受けるかも知れないが、舞台の演出、歌手、そして俳優として異彩を放っている。また、最近ではハウルの動く城で魔女の声の役を演じた。宮崎氏はハウルの構想を練った段階で、魔女には美輪氏以外にはありえないとと思っていたと後のインタービューで語ったそうだ。
さて、今回の人間講座についてだが、戦前、戦中、戦後と生き抜いてきた美輪氏の個人的な経験を交えながら、自身の生い立ち、歌との出会い、絵画、作家、舞踏家など花広い交友関係とそれぞれの芸術に触れている。さらに。内容は芸術にとどまらず、長崎生まれで自身も原爆の被爆者である体験にふれながら、怒涛の時代を生き抜いてきたすさまじさが読み取れる。
この中でも特筆すべきは、本書の「ヨイトマケの唄」の放送分の内容である。この唄は、日本が急速な高度成長を遂げる中、その影にかくれて取り残されていった人々の悲哀と世の中に対する不条理さについて歌った歌であるが、この回の放送で「ヨイトマケの唄」の誕生秘話が明かされる。
私は、本書を書店で手に取りパラパラとめくってみたが、この放送分の内容については釘付けになって読みふけってしまい、最後には感動のあまりに目を潤ませてしまった。
美輪明宏という人物にすこしでも興味をもたれた方はぜひ本書を購入すると同時にDVDもごらんになっていただきたい。その経験はあなたの人生観に大きく影響を与えるかもしれない。そういう意味でもこのテキストは皆さんの永久保存版にしてほしい。
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[ 文庫 ]
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封印作品の闇―キャンディ・キャンディからオバQまで (だいわ文庫)
・安藤 健二
【大和書房】
発売日: 2007-09-10
参考価格: 840 円(税込)
販売価格: 840 円(税込)
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・安藤 健二
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カスタマー平均評価: 5
やるせない・・・ 封印作品が封印されるに至った過程に迫る第二弾。前作より1点少ない、四点の作品についてそれぞれがいつ、誰によって、どのような理由から封印されてしまったのかが解き明かされます。
収録されているのは、「キャンディ・キャンディ」、「サンダーマスク」、「ジャングル黒べえ」、「オバケのQ太郎」。
前作より、理由の核心に触れているものが多いように思いました。
今回取り上げられたものは、簡単に言ってしまえば版権に問題があって市場に出なくなってしまったものがほとんどですが、そこにはまた、簡単には片付けられない関係者の心の問題があるようです。
当事者は語りたがらない、しかし多くのファンはその「なぜ」を知りたい・・・。
その微妙な部分に、作者は誠実な態度で光を当てています。
読み終わってなんともやるせない気持ちになりました。
封印作品第二段 前作「封印作品の謎」の続編。今回は「キャンディ キャンディ」「サンダーマスク」「ジャングル黒べえ」「オバケのQ太郎」が取上げられています。その中でも「Q太郎」が絶版状態になっていたのは知りませんでした。そもそも「サンダーマスク」は全く知らなく、「ジャングル黒べえ」は本書を読んで、タイトルソングが頭に浮かんできたぐらいのレベルですが。。「キャンディ キャンディ」は作者と原作者の間で揉めている、っていうのは聞きかじっていましたが。封印作品は前作でもそうでしたが、作品よりもその作品の周辺で暗闇に落ちていくものが多いことが理解できます。そこには「会社」「作者」「思惑」「お金」といったイヤーな、児童向け作品には全く似合わない要素が絡み合って作品を封印してしまします。その時代時代で社会の感覚も我々の感覚も変化していきます。しかし作品はその時代に生まれて、姿形を変えずにそのまま存在しています。それはしょうがなく、そこに時代感覚が違うから、ということで筆を入れることは、作品の存在価値を冒涜し、その存在意義、また歴史的価値観をも踏みにじってしまう、蛮行の極地だと思いました。様々な作品がそれこそ太古の昔からあるわけですが、その歴史自体を封印してしまうこのような動きには我々作品の受けて側も注意していかなければならないと考えます。
作者の苦悩に鋭く迫る 封印の謎、から続いた封印シリーズ、の一冊。
詳しくは内容を読んでいただくとして、著名な作品が何故現在公開されていないのか、その理由について取材をし実像に迫る。
取材の仕方について教本ともなる、名著です。
続刊であるこちらもお勧めいたします。
封印されたミッキーマウス―美少女ゲームから核兵器まで抹殺された12のエピソード
姿勢に感銘! 封印された理由をめぐって様々な憶測が流れていた、
オバQ、キャンディキャンディ、サンダーマスク…といった名作について、
豊富な資料と関係者への直接取材で真相に切り込んでいく。
読み始めると、引き込まれて半日で一気に読んでしまった。
それぐらいおもしろい。
内容のおもしろさ(期待にちゃんと応えているという意味で)もさることながら、
強く感じるのは、
執念とも言える取材姿勢、
そして
封印されてしまった作品への愛情 だ。
ここまでやられたら、書かれた方も認めざる得ないんじゃないかと思う。
文庫本だけのために、
より深くオバQ封印の真相に迫った章を用意したあたりにも、
この作者の真摯な姿勢が現れていると思う。
本当のことは当事者にしかわからないものだけれど、
丹念な取材で、これが“真相”だと信じるに十分な結論を導いている。
古本屋に売らず、永久保存すること決定!
大人たちの利権問題により闇に葬られた“子どもたちのヒーロー” ・ 「お母さんが二人とも赤ちゃんの手を放さなかったんです。その結果、キャンディは引き裂かれて、この世から消えてしまいました」――第一章『キャンディ・キャンディ』
・ 「そっとしておいてほしいというのが私の思いです。だから、幻で終わっていただいてよろしいかと思います」――第二章『サンダーマスク』
・ 「これを黒人だということで出版社が自主回収したとしたら、明らかにひどすぎますよ。」――第三章『ジャングル黒べえ』
・ 「知らされないほうがいいんじゃないですか?そんなことしたら、藤子プロも藤子スタジオも傷つくでしょ。当事者がいるのに、人を傷つけてまで本を出す必要があるんですか?」――第四章『オバケのQ太郎』
前回大好評であった『封印作品の謎』に続く第二弾であるが、前回以上に取材の壁が立ち塞がり難航する様子が伺える。今回は『キャンディ・キャンディ』『サンダーマスク』『ジャングル黒べえ』『オバケのQ太郎』の封印の背景に迫る戦慄のドキュメントである。前回が封印理由の背景に差別表現に対する抗議が原因に対し、今回は著者同士や関係プロダクション、著者の親族の利権問題により今現在も絶版の原因となっている真相が少し明るみとなる。
特に『ジャングル黒べえ』の絶版に纏わる背景に現在から20年前に突如湧き起こった黒人差別の問題が原因とされ、私自身も当時新聞で大きく取り上げられていたのを知り、それが原因と信じていたが今回本書を読んで真実が別にあった事を知り驚愕した次第である。
さらに『オバケのQ太郎』絶版に追い込んだ黒人差別問題の背景に実は黒人差別とは何も関係のない日本人一家3人が自らの売名行為のためにこの問題に加担して世論をあおった事実を知り、深い憤りを感じた。
最後に少年時代に数々の夢を与えてくれた名作が大人の利権問題等により歴史の闇に完全に葬られたことが残念でならない。
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[ 単行本 ]
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メイキング・オブ・ピクサー―創造力をつくった人々
・デイヴィッド A.プライス
【早川書房】
発売日: 2009-03-20
参考価格: 2,100 円(税込)
販売価格: 2,100 円(税込)
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・デイヴィッド A.プライス
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カスタマー平均評価: 5
20年、泥の中でもがき続けて得た成功の物語 この本では、主に作品を柱しつつ時系列に、ピクサーが泥の中でもがき続け成功するまでの、20年の物語が淡々と語られている。ピクサーの社外正史とも言える本だが、その内容はなかなかドラマチックだ。CGアニメーションに魂を込めることと、夢の実現を目指した人達が集まった会社に魂が込もっていることが重ね合わされているのが、本書全体に通底する基調だ。
主人公は有名なラセターやジョブスではなく、やがてピクサーと名乗ことになる組織の創立メンバーであり、テクスチャマッピング、Zバッファ、Bスプラインという基礎技術を博士課程で開発しただけでもCG歴史に名を残す事が出来たエド・キャットムルである。もちろん、キャットムルに最初に資金を提供した富豪やジョージ・ルーカス、ディズニーの面々、ジョン・ラセターやスティーヴ・ジョブスなど登場人物は豊富だ。
キャットムルが3本もの大ホームランをかっ飛ばした博士論文から、トイ・ストーリーがヒットするまでには20年の時がかかっている。これはそのままコンピュータ・グラフィックスの歴史とも重なるのだが、この間、キャットムル達はいつの日か長編CGアニメーションを作る事を夢見て、幾多の困難を乗り越えてゆく。技術の発展やイノベーションの裏には、ビジョンを持ったパイオニア達の情熱(そして、運の良さ)がどれだけ必要であるのかを、読み取る事が出来るだろう。
「Bスプライン」を「双三次パッチ」、「ハードウェアに近い」言う意味でなく「劣った」という意味合いでC言語を「低級言語」と訳すなど、主に技術用語に関する問題が散見されるが、訳文は読みやすい。また、本の中で語られるピクサーのCG作品をその都度見ながら読み進めると、より一層面白くなると思う。
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[ 単行本 ]
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オールバックの放送作家――その生活と意見
・高橋 洋二
【国書刊行会】
発売日: 2009-05-27
参考価格: 1,890 円(税込)
販売価格: 1,890 円(税込)
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・高橋 洋二
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本 ]
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〈映画の見方〉がわかる本80年代アメリカ映画カルトムービー篇 ブレードランナーの未来世紀 (映画秘宝コレクション)
・町山 智浩
【洋泉社】
発売日: 2005-12-20
参考価格: 1,680 円(税込)
販売価格: 1,680 円(税込)
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・町山 智浩
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カスタマー平均評価: 4.5
目からウロコの町山節。見たい映画が増えました 映画館もあまりいったことないし、この本にのっている映画も、
本を読んでから初めてみました。
そんな私でも、町山さんから繰り出される怒涛の知識と裏話に、
映画に興味をもてました。
映画ってよくわからないものだなー頭いい人がつくるからかなーなんて
のんきに思ってた考えを改めました。
知れば映画はもっとおもしろい。
監督の人生が反映されたってことがわかるとさらに。
もっと映画を見てみようと思いました。
カルト映画の花道 80年代に入ると、映画界にあるひとつのジャンルができあがる。熱狂的なファンを持ち、その映画を神話的な存在まで格上げする「カルト映画」というジャンルだ。
70年代のハリウッドが、その映画の脚本から完成までを監督がコントロールする「映画作家の時代」とするなら、80年代のハリウッドはそうした映画作家を追い出し、50年代のきらびやかな「夢工場」へ回帰した時代だと、まず著者は定義する。もちろん、このことへのきっかけには、1980年にマイケル・チミノが思う存分予算を使いつくった『天国の門』が興行的にも批評的にも大失敗し、ユナイテッド・アーティストを倒産させてしまったという有名な事件も大きな要因になっている。映画の全部を監督の作品にこだわる狂気に任せておいたら、どんな映画会社でも簡単に倒産しかねないという大きな教訓をその後のハリウッドに残してしまったわけだ。
町山智浩のこの本は、そうした新保守主義ともいえる80年代のハリウッド映画の陰で、スタジオから締めだされた映画作家8人の異様な「カルト映画」8本を中心に語った本である。どの作家のどの作品も、私にとっては(オリバー・ストーンとダンテを除けば)80年代の映画のある側面を象徴する個人的にも大好きな記念碑的作品ばかりという印象だ。それを今思うとやはりたしかに80年代というのは異様な時代だったかもしれない。著者のこれらの作品を検証・解剖する手際は、監督へのじっさいのインタビューも交え、それはもうみごとである。本全体を貫くその評論のやり方は、著者がジェームズ・キャメロン『ターミネーター』の章でも書いている「優れた映画とは、キャラクターが観客の第一印象のままに終わらず、層を剥ぐように意外な本質を見せていくものだ」(P.90)という言葉に代表されている気がする。まさに各章に目から鱗のさまざまな驚くべき映画的真実が隠されている80年代アメリカ映画への愛情に溢れた好著と言える。ポッドキャスト配信「町山智浩のアメリカ映画特電」とこの本で、私はますます町山ファンになってしまった。
ところで町山智浩のこの本は、上記のような映画を意外とあっさり無視してしまったもうひとつの80年代的映画界の象徴的な出来事、(作家主義にこだわった)季刊「リュミエール」という映画誌への復讐劇と言えなくもない。
「好き」だけ だった映画が、 ほとんどが好きな映画ばかりで、本当にうれしい。
映画論としては作品だけを取り上げて論じていく方法もあろうかと思うが、この本は「映画の見方がわかる本」と題してあるとおり、より幅広に監督にスポットを当てて、圧倒的な情報と論理で解説している。
特に優れていると思ったのは、リドリー・スコット、クローネンバーグ、オリビア・ストーン。ディビット・リンチについては先行の情報がいっぱいあるので、まあこんなものかと、、、私には著者のほとんどの意見に首肯できました。(圧倒的に論理的だからなあ、感覚的に違うというところはもちろんありましたけど)
取り上げられている映画は
クローネンバーグのビデオドローム
ジョー・ダンテのグレムリン
キャメロンのターミネーター
テリー・ギリアムの未来世紀ブラジル
オリビア・ストーンのプラトーン
デヴィット・リンチのブルーベルベット
ポール・ヴァーホーヴェンのロボコップ
リドリー・スコットのブレードランナー
80年代のアメリカ映画、カルトムービー編 という副題は、、、、カルトだとあんまり認識していなかった私にはそれがちょっとショック。
だからこれは映画史の本なんだってば… シリーズ前作と同様、著者は本書でも「はじめに」で、率直に執筆意図を明かしています。私など、まったく申告通りの本だなァと思うのですが、あんまりアカラサマなんで、多くの人は気に留めないで通り過ぎてしまう様子です。
前作では60年代末に登場した「ニューシネマ」の諸作品がハリウッドの旧体制に風穴を開ける場面から、『ロッキー』(76)により再びその穴が閉じられ、ファンタジーに回帰するまでの歴史が辿られました。本書ではその後の80年代、コングロマリットの傘下に取り込まれたハリウッドで、映画がマーケティングに基づいて背広族が企画する単なる「製品」になってしまった時代が対象です。
ただし取り上げられるのは、そうした時代における「映画作家」、つまりアウトサイダーたちです。だから「カルト・ムービー篇」なんですね。
ただし、確かに80年代の「映画作家」は70年代とは異なります。70年代の監督たちが旧体制に対する批判者、反抗者として自己を確立していったのに対し、本書に登場する「映画作家」たちはもっとずっと自分自身に忠実です。小難しく言うと、否定から肯定に転じている。モダンからポストモダンに移行したワケですね。
タイトルから明白なように、本書では『ブレードランナー』は格別の扱いを受けています。私なりの解釈ですが、それは本書で取り上げられた他の作品群が「無意識的に」ポストモダンであるのに比して、『ブレードランナー』がポストモダンを表象しようとしているから、ではないでしょうか?
次回作は「ブロックバスター篇」だそうです。期待してます。
本当はマッチョではないでしょう 「2001年宇宙の旅」から始まる映画解説である。
「趣味を仕事にしてお金をもらっている」ことに対する後ろめたさから、言い訳めいた記述がされているのがとても気になる。いうなれば「俺はもとはといえばただの映画オタクなんだけど、みんなより知識があるから、損をさせないようにちゃんと説明するよ。決してボっているわけじゃないんだ」。
本を出すほどの映画ライターになったのであれば、そんな言い訳などせずに自分の言いたいことだけを言えばよい。損をしたかどうかは、読者が判断すればよい。むやみと「いかさまじゃないですよ」のごとき言い訳があるほうが、よっぽどいかさまらしくなる。
ところで、町山氏が理解を極めた(とする)映画「2001年宇宙の旅」は、このような長文の解説がないとその全貌がわからないという、難解な映画であったわけだ。
町山のしていることというのは、「難解な映画がある」→「映画に詳しい俺が分析する」→「俺の解説を読むことによって、そんなに映画を極めていない一般人も理解ができる」→「よかったよかった」という構図になる。リンチ映画などもそうだが、私はこの構図にはうさんくささを禁じえない。それでは、解説がセットになった一連の商品戦略になってしまう。
おそらく、町山もこれに気がついているはずだ。だから、よりいっそう後ろめたくなる。「映画に詳しいというだけで商売しているうえに、難解な映画におんぶしてさらに商売している自分」というものに対して。
また、暴力的な描写に対してやたらな寛容さを見せるところとか、「こういう感覚は男でないとわからないよね」「俺って男らしいだろ」というようなノリの文章を見るにつけ、「あ、逆なんですね」と思わざるを得ない。
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[ 単行本(ソフトカバー) ]
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ホームレス中学生
・麒麟・田村裕
【ワニブックス】
発売日: 2007-08-31
参考価格: 1,365 円(税込)
販売価格: 1,365 円(税込)
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・麒麟・田村裕
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カスタマー平均評価: 4
ひどい内容。 なんでこの本を高評価する人が多いのかわかりません。
あまりに文章が拙く、小学生の卒業文集を読んでいるようです。
内容も、本当に実話なのか脚色なのか知りませんが腹が立ちます。
周りの大人や兄姉がすばらしく良い人だというのはわかりましたが。
ホームレスやってたのは夏の一ヶ月のみ。冬じゃなくてよかったね、としか。
しかも友達の家にころがりこんだあとはなんて恵まれてることか。
苦しい生活のはずが、兄から一日2000円のお小遣い・・・一ヶ月6万円。
それを友達におごってその日のうちに毎日使い切る。
いくら兄が部活を頑張ってほしいと願っていたとしても、
高校生にもなって家のためにはバイトのひとつもしない。
しかもその後自分が切羽詰ると働いたのですから、ナメた話です。
姉の原付を自分が壊して姉が笑い者になっても、
バイトもしてるくせに自分で直してやることもなく「恥ずかしい」という始末。
挙句に「早く死んで母親の元へ行きたい」・・・。
ほとほとあきれて腹が立ちました。
本気で感謝しているのは母と学校の先生くらい?
一番大変だったであろう兄への感謝すら感じられません。
自称、苦労人。
母親がなくなったのも突然家が差し押さえられたのも不幸ですが、
この2つ以外はたくさんの温かい人に恵まれた、幸運で幸せな人生です。
それをそのように書くなら良い本だったのでしょうが、
芸人の性か、ネタにばかり走って著者の浅はかさを露呈するのみになっています。
さらにこの文章力では、本を出すこと自体読者を馬鹿にしています。
自分の人間性を疑われそうなので、けして人には薦めたくない本です。
良書です 遅ればせながら買って読んだ。ご存じお笑い芸人である筆者が、父親の借金によって、突然、家族が「解散」し貧困生活に陥った自叙伝である。
はっきり言って期待以上にとても面白かった。一気に読んでしまった。家族の解散宣言以前は、比較的裕福で善良な良い子であった筆者の人となりが良く表れており、それでもなんとかしのいだ描写が非常に好印象で、背伸びも悪いこともせずに最後には他人からの好意でなんとかなったことが如実に描写されていた。
何故、この程度の本が売れるのか分からない。 段ボールを食べたことになっているが、これは科学的にあり得ない。何故なら、段ボールの原料であるパルプの主原料である植物繊維セルロースは、人間には消化できない。もしも無理矢理食べたら下痢と腹痛に苦しむはずである。
この事実から、科学に疎いゴーストライターが書いたと思われる。
あと、内容も買って読む値打ちもたいしたことはない。
まだ、買ってない人には、買うなと言いたい。
友は財産 ※このレビューはかなりネタばれ的要素が多いので、まだ未読の方は読まれない方がいいかもしれません。
だいぶ遅ればせながら、借りて読んで見ました。
「家が無くなった。
それは、僕の想像を超えた出来事だった。13歳の僕には理解しきれなかった。」
という出だしから始まるこの物語。どうもこの出だしの文からしてゴーストライター臭がプンプンしてしまうのですが、まあそれは置いておきましょう。
読む前は、一家離散して公園に住むようになってどこかに家を借りて住めるようになるまでの「ネタ本」みたいな内容かな?と思っていましたが、公園に住むストーリー自体はほんの一部でしかなく、田村少年が今の麒麟田村となるまでの自叙伝的内容でした。これは、タイトルの勝利でしょうね。
田村少年は、中二の一学期の終業式を終えて家に帰ると兄、姉共々父親から家族解散宣言を言い渡されてしまいます。確かに中学校でこんな経験をする人はなかなかいないでしょうから本にしたくなった人(確か、メディア関係の女性)の気持ちが分かります。
彼は、信じられない事に公園を拠点に一ヶ月ほどホームレス生活をします。お金はどうしていたんだ、とちょっと信じられない気持ちですがその後偶然が重なって親友の家に住まわせてもらう事になり、その後兄弟3人でまた一緒に住めるようになります。
とにかくこの田村少年。甘えん坊で自分勝手で、周りの人々や大学生のお兄さんなどがかなり色々と助けてくれるのですが恩を受けっ放しで返す事がありません。なので、小学生ならまだしも中学・高校にもなって甘えてばかりではいけないだろうと思ってしまった部分はいくつかあります。
高校の時、生活保護費の中からお兄さんが一日2000円くれたという話がありますが多分それはお兄さんが相当無理をして渡していたと思われます。それなのにそれを毎日無計画に使いきってしまうなど、ちょっと考えられません。修学旅行に行った話なども出ていましたが、そのお金を工面してくれたお兄さんに対する感謝があまり見受けられないのは少し残念でした。
あと、お姉さんのバイクを借りてて転倒してしまった際に壊れて時速10km/hくらいしか出なくなった時にそれに乗り続けたお姉さんが街で噂になって恥ずかしかった、というエピソードが出た時はお前もバイトしてるんだし、自分で壊したんだから修理をするなりしろよなと思わずにはいられませんでした。
それでも、色々な親切な人に囲まれた田村少年は途中少しだけ苦労する所もありますが、基本的には幸せな日々を過ごして大きくなりました。どうやら明るい性格だったからか、人望も相当あったようです。
そして、母親のエピソード。
彼の母親は彼が10歳の時に癌のために亡くなってしまいます。彼は、小さい時は母親のそばをひとときも離れたくない甘えん坊で、お風呂でも全身洗ってもらっていたそうです。母親は、自分の事はさておきとにかく家族を優先して色々としてくれました。最期も、本当は苦しいはずなのに家族に心配をかけないようにしていたのか、笑顔でこの世を去ったそうです。彼は、今でも母親と色々と話をしたいそうです。
この本の、一番最後の文章が印象的です。
「選択を間違ってしまうことはあるかもしれないけれど、僕なりにいつまでもまっすぐ、お母さんのように生きていきたいと思います。
いつか、僕を見て周りの人が、僕でなく、お母さんのことを褒めてくれるような立派な人間を目指して。」
なかなか泣かせる事を言いやがる。
そして更にあとがきで2ページにも渡って色々な人の名前を列挙して感謝の意を伝えていたところで、危うく泣きそうになりました。
こんな形での恩返しはずるいぞ。
友は財産とはよく言ったものです。こんな世の中だからこそ、人のありがたみが分かるようにならねばと思わせるあとがきでした。
身近にいる人の大切さ さんざん話題になっていたので、かえって読む気が起きなかったのですが
もっと早く読めばよかったな、と思いました。
テレビ等でエピソードの断片はよく聞いていたので内容はだいたい想像できて
いたけど、それでも泣けました。
『思いやりは連鎖する』とでもいえばいいのか、田村さんが受け取った、
周りの人たちからの優しさを忘れず、素直に感謝して生きている姿勢に
素晴らしいなと思いました。
自分の生き方や考え方を、振り返るいい機会になりました。
「周りにいてくれる人たちに感謝する」
簡単そうで難しい事を実践しようという気にさせてくれます。
田村さんのお母さんへ向ける愛情の深さがほんと泣けます。
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[ 単行本 ]
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タモリのTOKYO坂道美学入門
・タモリ
【講談社】
発売日: 2004-10-16
参考価格: 1,680 円(税込)
販売価格: 1,680 円(税込)
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・タモリ
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カスタマー平均評価: 4.5
芸人の意外な一面 東京人でもないタモリ氏が、ここまで突っ込んで東京の坂を紹介できるとは意外。
写真も本人が撮っている。
お世辞にも上手いとはいえない写真だが、自分の本当に好きなものを撮っているのがよく判るので、大変好感が持てる。
坂の街・東京 うちの近所の坂がいくつも載っているので買いました。
(P86?タモリが近所で写真を撮っていたなんて・・・)
普段降りたり登ったりしている坂をこうやって紹介されると、実に楽しいです。
それにしても、凄い数です。
忙しいだろうに、よくここまで集めたモノです。
その写真も説明文も(周辺のスポットの紹介も)、ほどほどなのがいいですね。
特に説明文がユニークです。
おそらく彼に一つひとつの坂について語らせたら、もの凄い量になってしまうのでしょうけど、こんな風にコンパクトにまとめるとはさすがです。
欠点を書くと、製本の仕方のせいか本が硬くて開きにくいコト、そして肝心の写真が折り目に懸かっていること。
この本のイメージが薄暗いのは、内容のせいだけではないです。
それからこのイラストマップは酷いですね。
無駄に向きを変えていて分かりづらいし、下手なイラストは入っているし、説明は中途半端だし、一部間違いもあるし(描いた方が現地に行っていないのは明か)。
もっと散歩するときに役に立つような地図にして欲しかったですね。
それとこの手の本にありがちな、「お散歩コース」を設定しているのもお節介で、マップに真っ赤に線を入れているのは見づらいです。
(この本の読者全員がこの通りに歩かないといけないとか?)
大体歩く人の体力によって、距離は全然違うじゃないですか。
地図については、各区の最後に載っている地図を拡大したようなのが便利だと思うのですが、イラストマップにするならもっと考えて工夫して欲しいです。
非常に楽しい本なので満点を付けたいのですが、素人臭い地図が足を引っ張って星4つです。
イラストマップだけすげ替えて出し直して欲しいです。
坂道で作家道歩むタモリ・良い坂道の条件4ヶ条 良い坂道の条件4ヶ条に基づいて厳選された坂道の数々。
兎に角、坂の名前の由緒・由縁に関するタモリ流の薀蓄が楽しい。
この本を持って街に出れば、時空を超えて江戸と平成を行き来できる本。
掲載されている江戸古地図が少し小さいのが惜しい。
歩きましょう? 下町出身の私が「山の手」とは何だ?と考えたとき ・大きい家が多い ・金持ちが多い
・町並みがきれい なんだろうな・・と思っていた。この本を読んでもう1つ、坂が多いことに気づいた。
実際、本を読んで坂が多い場所はいわゆる東京の山の手地区。下町地区にはほとんど坂が
ないことがわかった。
写真もきれいだし、見ているだけでも行ったつもりになれるけど、
今度は実際歩いてみたいな、と思った。
未来への遺産 学生時代、休日になると私レビュアーは
原付バイクに乗って都心によく出掛けた。
副都心の繁華街には目もくれず、
赤坂、麻布、六本木の坂の街並みを廻るためだ。
流石は帝都東京だと唸ったものだった。
「この地形のこの場所に道を通したのは何故だ」と、
思いを巡らすとか、坂の下から高台を見上げ、
「あのような地形には名所旧跡があるはずだ」と検討をつけ、
実際にあると、古の人も俺も考えることは同じだ。くっくっく。
などとやっているとあっという間に時間が過ぎたものだった。
また何故かネコが多かったのが妙に記憶に残る。
わが故郷の野良ネコたちに比べて、麻布ネコ、六本木ネコは
なんとなく都会的に格好良く見えるから不思議だ。
一度彼女を誘って散策してみようかとも思ったが
まるで興味がなさそうなのでやめた。
「坂道登って下って何が楽しいの。汗かくのイヤ」
と言われそうだったし(笑)
しかしこの本を読み、ハタと気づいた。
そうか桜坂だ!このテがあったかと。
満開の桜に、福山雅治の桜坂ならノリノリに違いない。
それでカフェデスパシオで足を休めて、
ル・ヴェルデュリエでランチすると。
これで少しでも坂道ワールドに
興味を持ってくれれば勿怪の幸いだ。
ところでタモリというひとは
何処か底知れぬ恐ろしさがあるという印象をもつ。
まるで18世紀フランスの外交官タレーランを芸能人
にしたような人物だと、個人的には密かに思っている。
積極的に知人になろうとは思えないタイプの人だが、
強烈な持ち味は見ていて面白い。うならされる。
本書も、見た目は柔らかいが、よく読みこむと
「精神的に貴族趣味」の塊のような本だと気づかされる。
タモリ氏はよく言う。
「地名はその土地の記憶だよね」と。
地名に記憶が刻まれているなら、
名坂にもその土地の記憶が刻まれているに違いない。
由来をひも解き、実際に歩けば、先人たちの思いが甦る。
人々の営みや、情景を映す由緒あるこれら名坂もまた、
かけがえのない歴史の遺産だと思う。
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参考価格: 1,050 円(税込)
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